【初心者さん向け】勉強机やデスク周りを緑で快適に:簡単お手入れ&おしゃれな飾り方
インドアグリーンは、部屋に彩りを加え、私たちの心と体をリフレッシュさせてくれる存在です。特に、勉強や仕事で長時間過ごすことが多い勉強机やデスク周りにグリーンを置くと、さまざまな良い影響が期待できます。
「でも、植物を育てたことがなくて枯らしてしまうか心配」「狭い机の上でおしゃれに飾れるかな?」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。安心してください。インドアグリーン初心者の方でも気軽に始められ、勉強机やデスク周りを心地よい空間に変える方法はたくさんあります。
このコラムでは、まず何から始めれば良いか分からないという方に向けて、勉強机やデスク周りに最適な、手入れが簡単で枯れにくい植物の選び方から、最低限のお手入れ方法、そしておしゃれな飾り方までを分かりやすくご紹介します。
勉強机やデスク周りにグリーンが良い理由
デスク周りに小さなグリーンを置くだけで、空間の雰囲気が変わるだけでなく、以下のような効果が期待できます。
- リラックス効果: 植物の緑色は目に優しく、眺めることで心が落ち着き、リラックス効果が得られると言われています。勉強や仕事の合間にふと目をやるだけで、気分転換になります。
- 集中力向上: 植物の存在が集中力を高めるという研究結果もあります。適度な視覚刺激となり、脳を活性化させる可能性があります。
- 目の疲労軽減: パソコン作業などで疲れた目を、緑を見ることで休ませることができます。
- インテリア性: 小さなグリーンがあるだけで、殺風景になりがちなデスク周りがおしゃれで心地よい空間に変わります。
初心者向け!勉強机に最適な簡単グリーン3選
勉強机やデスク周りは、日当たりがあまり良くなかったり、スペースが限られていたりする場合が多いかもしれません。ここでは、そんな環境でも比較的育てやすく、初心者の方におすすめのグリーンを3種類ご紹介します。
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ポトス
- 光:明るい日陰を好みます。直射日光は葉焼けの原因になるため避けてください。
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥気味に管理する方が失敗しにくいです。
- 特徴:つる性の植物で、垂れ下がるように伸びる姿が魅力的です。様々な品種があり、葉の色や形を選べます。非常に丈夫で生命力が強く、初心者の方が最初に育てるのに最適です。
- 選び方のヒント:葉にツヤがあり、茎がしっかりしているものを選びましょう。
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サンスベリア (小型種)
- 光:日当たりの良い場所を好みますが、日陰にも比較的強いです。
- 水やり:乾燥に非常に強い植物です。土が完全に乾いてから数日後に水を与える程度で十分です。水のやりすぎは根腐れの原因となるため注意が必要です。冬場はさらに水やりを控えます。
- 特徴:剣のような肉厚な葉が特徴です。空気清浄効果があることでも知られています。品種改良により小型のものも多く、デスクに置くのにぴったりなサイズが見つけやすいです。
- 選び方のヒント:葉がしっかりとしていて、グラグラしていないものを選びましょう。
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ガジュマル (朴仕立て)
- 光:日当たりの良い場所を好みますが、明るい日陰でも育ちます。
- 水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬場は水やりの頻度を減らします。乾燥には比較的強いです。
- 特徴:ユニークな幹の形(朴)が魅力で、「多幸の木」とも呼ばれます。比較的丈夫で、多少の水やり忘れにも耐えてくれます。
- 選び方のヒント:幹がしっかりしていて、葉の色が良いものを選びましょう。
これだけ揃えればOK!最低限必要なアイテム
インドアグリーンを始めるのに、たくさんの特別な道具は必要ありません。まずは以下の最低限のアイテムを揃えましょう。
- 植物本体: 上記で紹介したような初心者向けの植物を選びましょう。
- 鉢: 購入した植物が既に鉢植えされている場合は、そのまま育て始めることができます。植え替える場合は、植物のサイズに合ったものを選びます。通気性の良い素焼き鉢やプラスチック鉢が一般的です。鉢の底には水はけのための穴が開いているものを選んでください。
- 受け皿: 鉢の底から流れ出た水を受け止めるために必要です。水滴で机を汚さないため、そして根腐れを防ぐために必須のアイテムです。鉢のデザインに合わせたおしゃれな受け皿を選ぶと、見た目も良くなります。
- 土: 植物の種類に合った観葉植物用の培養土が便利です。すでに鉢植えされている場合は、植え替えの際に必要になります。
- 水やりアイテム: ジョウロや、葉水(葉に霧吹きで水をかけること)用の霧吹きがあると便利です。特にデスク周りでは、小さなジョウロや霧吹きが重宝します。
枯らさない!超基本のお手入れ術
「枯らしてしまうかも」という不安を解消するために、最低限押さえておきたい基本のお手入れポイントをご紹介します。
水やり:基本は「土が乾いたら」
水やりは、インドアグリーンのお世話で最も失敗しやすいポイントかもしれません。しかし、基本を知っていれば大丈夫です。
- タイミング: 土の表面が白っぽく乾いてから水を与えます。指で土を触ってみて、中の方まで乾いているか確認するのも良い方法です。完全に乾く前に毎日少しずつ水を与えるのは避けましょう。根が呼吸できなくなり、根腐れの原因になります。
- 量: 鉢底の穴から水が流れ出るまで、たっぷりと与えます。鉢の中の古い空気が出て、新しい空気が入るイメージです。
- 受け皿の水: 鉢底から流れ出た水を受け皿に溜めたままにしないでください。根が常に水に浸かった状態になり、根腐れの原因となります。水やり後15分〜30分程度経ったら、受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。
- 季節や環境による調整: 夏は土が乾きやすいため水やりの頻度が増え、冬は乾燥しにくいため頻度を減らします。エアコンの風が直接当たる場所は乾燥しやすいので注意が必要です。
置き場所:適切な光と風通し
植物の種類によって好む光の量は異なりますが、ほとんどの観葉植物は直射日光が苦手です。
- 光: 窓から少し離れた、レースのカーテン越しの柔らかな光が当たる場所が最適です。部屋の奥まった場所でも育つ植物(ポトスやサンスベリアなど)を選ぶと、置き場所の選択肢が広がります。植物の葉が黄色くなったり、茎がひょろひょろと伸びたりする場合は、光が不足しているサインかもしれません。
- 風通し: 適度な風通しは、土の乾燥を促し、病害虫の発生を防ぐためにも重要です。時々窓を開けて空気の入れ替えをしたり、サーキュレーターを弱めに回したりするのも良いでしょう。ただし、エアコンや扇風機の風が直接長時間当たるのは、植物が乾燥しすぎる原因となるため避けてください。
限られたスペースで素敵に!おしゃれな飾り方
勉強机やデスク周りの限られたスペースでも、少しの工夫でおしゃれにグリーンを取り入れることができます。
- 鉢カバーを活用する: 100円ショップや雑貨店、インテリアショップには様々なデザインの鉢カバーがあります。お気に入りの鉢カバーに入れるだけで、植物の見た目がぐっとおしゃれになります。陶器、布、バスケットなど、部屋の雰囲気や好みに合わせて選びましょう。
- 小さな鉢を複数並べる: 同じ種類の小さな鉢をいくつか並べたり、異なる種類でも高さや色合いのバランスを考えて配置したりすると、動きが出て楽しい空間になります。
- 他のアイテムと組み合わせる: お気に入りの本や雑貨、デスクライトなどと組み合わせてディスプレイします。植物の緑が他のアイテムを引き立て、洗練された印象になります。
- 高さに変化をつける: ブックスタンドの上や小さな台の上に置くなど、高さに変化をつけることで立体感が生まれ、限られたスペースでも視覚的な面白さが生まれます。
- 吊るす(ハンギング): デスク周りに棚やフックがあれば、つる性の植物をハンギングポットに入れて吊るすのも素敵なアイデアです。視界の邪魔にならず、グリーンを飾るスペースを増やすことができます。
植物と暮らすことで得られる、心と体のリフレッシュ効果
勉強机やデスク周りにグリーンがある生活は、お手入れの時間を癒やしに変え、日々の小さな変化に気づく喜びを与えてくれます。
植物に水をあげたり、葉を優しく拭いてあげたりする時間は、自分自身の心と向き合う静かな時間になります。新しい葉が出てきたり、少しずつ大きくなったりする成長を見守ることは、ささやかながらも確かな喜びです。
植物の緑を眺めながら一息つくことで、張り詰めた気持ちが和らぎ、思考がクリアになるのを感じられるかもしれません。枯らさないように大切に育てる過程は、自信にも繋がります。
どこで手に入れる?購入場所のヒント
初心者向けのインドアグリーンは、身近な場所でも手に入れることができます。
- 園芸店・ホームセンター: 品揃えが豊富で、様々なサイズや種類の植物を見つけやすい場所です。店員さんに育て方を聞くこともできます。
- おしゃれな雑貨店・インテリアショップ: セレクトされたおしゃれな鉢や鉢カバーと一緒に販売されていることが多く、インテリアに取り入れるイメージが湧きやすいでしょう。
- オンラインストア: 多くの品種の中から選べたり、珍しいものが見つかったりすることもあります。ただし、実物を見て選べないため、信頼できるお店を選ぶことが大切です。
- 100円ショップ: ミニサイズの観葉植物が手軽な価格で手に入ります。まずは小さく始めてみたいという方におすすめです。
まとめ
勉強机やデスク周りにインドアグリーンを取り入れることは、空間をおしゃれにするだけでなく、日々の生活に癒やしとリフレッシュをもたらしてくれます。
「枯らしてしまうかも」という不安があっても、手入れが簡単な種類を選び、基本的なポイントを押さえれば大丈夫です。まずは小さな一鉢から、インドアグリーンとの暮らしを始めてみませんか。
あなたの勉強机やデスク周りが、緑あふれる心地よい空間になりますように。