【初心者さん向け】雑貨店みたいな癒やし空間。小さくておしゃれなインドアグリーンのはじめ方
雑貨店やカフェで見かける、あの小さな緑に憧れていませんか?
おしゃれな雑貨店や、ほっと一息つけるカフェ。心地よい空間にさりげなく置かれた小さなインドアグリーンに、思わず癒やされることがあるかもしれません。
「うちにもあんな緑があったらいいな」
そう思いつつも、「植物を育てるのは難しそう」「すぐに枯らしてしまいそう」と、なかなか一歩を踏み出せずにいませんか。
大丈夫です。植物との暮らしは、想像よりもずっと気軽に、そして手軽に始めることができます。特に、雑貨店やカフェで見かけるような「小さくておしゃれ」なインドアグリーンは、置き場所を選ばず、お手入れも比較的簡単なので、まさに初心者さんにおすすめです。
この記事では、小さく始めてみたい方のための、枯れにくいグリーン選びのポイントから、超基本的な育て方、そしてお部屋を素敵に変える飾り方まで、優しく丁寧にご紹介します。
小さな緑のある暮らしで、心安らぐ癒やしの空間を作ってみませんか。
「小さくておしゃれ」初心者向け癒やしグリーン4選
まず初めに、小さめサイズで手に入れやすく、かつお手入れが比較的簡単で初心者さんにおすすめのインドアグリーンをいくつかご紹介します。どれも個性的で魅力的な種類です。
-
ポトス
- つるが伸びて、葉の模様が豊富な定番の観葉植物です。特に、ライム色の葉を持つ品種や、白やクリーム色の斑(ふ)が入るマーブルクイーンなどは、明るくおしゃれな雰囲気を持っています。
- 生命力が強く、少々水やりを忘れても枯れにくい丈夫さがあります。
- 垂れるように飾ったり、柱や壁を這わせたりと、飾り方のバリエーションも楽しめます。
-
ガジュマル
- ぷっくりとした幹と、たくましく枝を伸ばす姿が特徴的な植物です。「多幸の木」とも呼ばれ、縁起が良いとされています。
- 乾燥に強く、初心者さんでも育てやすい性質を持っています。個性的な樹形は、見ているだけで癒やされます。
-
シュガーバイン
- 星形のかわいらしい葉がたくさんつき、つるが繊細に垂れ下がる様子が魅力的です。
- 比較的明るい場所を好みますが、直射日光は苦手です。ハンギングなどで高い場所に飾ると、つるの美しさが際立ちます。水切れには少し注意が必要ですが、土が乾いたらたっぷり与えるという基本を守れば元気に育ちます。
-
多肉植物(例:エケベリア、セダム)
- 葉や茎に水分をため込める性質があり、水やりの回数が非常に少なくて済みます。形や色が豊富で、ぷっくりとした姿は愛らしさ満点です。
- 日当たりを好む種類が多いですが、風通しの良い場所に置くことが大切です。小さくて場所を取らないため、いくつか並べてコレクションする楽しみ方もあります。
植物を選ぶときのチェックポイント
購入する際は、葉の色が鮮やかでツヤがあるか、茎がしっかりしているか、土の表面にカビが生えていないかなどを確認しましょう。また、葉の裏などに小さな虫がついていないかも見ておくと安心です。
これだけ押さえればOK!小さめグリーンの超基本の育て方
植物を枯らしてしまう一番の原因は、水やりと置き場所の失敗が多いものです。でも、難しく考える必要はありません。まずはこの2つのポイントだけ押さえてみましょう。
水やり:土が乾いたらたっぷり、が基本
水やりの頻度は、季節や置き場所、植物の種類によって変わります。「毎日あげなくてはいけない」ということはありません。
- タイミング: 土の表面が乾いているのを確認してから水をあげましょう。鉢を持って軽くなっていたり、指を土に少し差し込んでみて湿り気を感じなくなったら、水やりのタイミングです。
- 量: 鉢底の穴から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。これにより、土全体に水が行き渡り、根も健康に育ちます。
- 注意点: 鉢底から出た水は、必ず受け皿から捨ててください。受け皿に水が溜まったままだと、根が呼吸できなくなり傷んでしまう(根腐れ)原因になります。
小さめの鉢は土の量が少ないため、大きい鉢よりも乾燥しやすい傾向があります。夏場など乾燥しやすい時期は、土の乾き具合をこまめにチェックしましょう。
置き場所:植物も日当たりと風通しが好き
植物の種類によって好む明るさは異なりますが、多くの観葉植物は直射日光が苦手です。
- 日当たり: 強い直射日光は葉焼けの原因になります。窓際であれば、レースカーテン越しに光が当たる場所が良いでしょう。暗すぎる場所だと元気がなくなってしまうこともあります。
- 風通し: 植物にとって風通しはとても大切です。窓を開けたり、サーキュレーターを使ったりして、空気が滞らないようにすると、病害虫予防にもなり、植物が元気に育ちます。
ご紹介したポトスやガジュマル、テーブルヤシは比較的耐陰性がありますが、まったく光が当たらない場所では弱ってしまいます。お部屋の中で一番明るい場所に置いてあげるのがおすすめです。
最初にあると便利なアイテム
- 鉢と受け皿: 購入時のプラスチック鉢でも大丈夫ですが、受け皿は必須です。
- ジョーロ: 細口のジョーロがあると、小さな鉢でも水をあげやすく、根元にピンポイントで水やりができます。
- 鉢カバー(任意): おしゃれな鉢カバーを使えば、購入時の味気ないプラスチック鉢も簡単に隠しておしゃれに見せることができます。
雑貨と組み合わせて見違える!小さめグリーンのおしゃれな飾り方
小さめのインドアグリーンは、そのサイズを活かして様々な場所に飾ることができます。お部屋の雰囲気をぐっとおしゃれにする、いくつかのアイデアをご紹介します。
- おしゃれな鉢カバーを使う: 陶器や素焼き、籐かご、ファブリック製など、素材やデザインが豊富な鉢カバーを使うと、植物の印象ががらりと変わります。お部屋のインテリアに合うものを選んでみましょう。
- 窓辺や棚に飾る: 窓辺に数個並べたり、本棚やオープンラックの空いたスペースに置いたり。小さいため、少しのスペースでも気軽に飾れます。光が当たる場所は、植物も喜びます。
- 雑貨と組み合わせてディスプレイ: 本、コーヒーカップ、キャンドル、お気に入りのフィギュアなど、身の回りの雑貨と一緒に飾ってみましょう。それぞれのアイテムが引き立て合い、ストーリーのあるおしゃれなコーナーが生まれます。
- 高低差をつけてみる: 背の高いものと低いもの、つる性のものなどを組み合わせて飾ると、リズム感が生まれて見栄えが良くなります。台の上に置いたり、吊るしたりするのも効果的です。
- キッチンやデスクに: 料理の合間に、勉強や仕事の合間に、ふと目に入る場所に緑があると癒やされます。キッチンカウンターやデスクの一角に置いてみましょう。
小さめのグリーンは軽いので、気軽に移動させて色々な飾り方を試せるのも魅力です。その日の気分で置き場所を変えてみるのも楽しいかもしれません。
小さな緑がくれる、心穏やかな時間
インドアグリーンとの暮らしは、お部屋をおしゃれにするだけでなく、私たちの心にも穏やかな変化をもたらしてくれます。
植物の新しい葉が出てきたり、少しずつ大きくなったりする小さな変化を見守ることは、日々のささやかな喜びになります。水やりをしたり、葉っぱを優しく拭いてあげたりする時間は、無心になれるリラックスタイムです。
また、部屋の中に緑があるだけで、視覚的な安らぎを感じ、心が落ち着くという声も多く聞かれます。植物の生命力は、私たちに前向きな気持ちを与えてくれることもあるでしょう。
たとえ小さな一鉢でも、植物と向き合う時間は、きっとあなたの心と体をリフレッシュさせてくれるはずです。
まずは「好き」と感じる一鉢から始めてみませんか
インドアグリーンを始めることに、大きな自信は必要ありません。まずは、「これ可愛いな」「この形が好きだな」と感じる、小さくて育てやすそうな一鉢を選んでみてください。
今回ご紹介したような小さめのグリーンなら、手軽に始められ、日々の管理もそれほど負担になりません。万が一、うまくいかなかったとしても、それは次のステップのための学びになります。
お近くの園芸店はもちろん、最近はおしゃれな雑貨店やオンラインショップでも素敵なインドアグリーンをたくさん見つけることができます。お買い物のついでに、運命の一鉢を探してみるのも楽しいかもしれません。
小さな緑のある暮らしは、きっとあなたの日常に新しい彩りと穏やかな時間をもたらしてくれるでしょう。まずは、小さな一歩を踏み出してみてください。