【日当たりが心配な初心者さんへ】暗い部屋でも枯れにくいインドアグリーン選び方・育て方・飾り方
日当たりが心配でも大丈夫。心地よい癒やしをくれるインドアグリーン
植物のある空間は、心と体をリフレッシュさせてくれます。しかし、「部屋があまり明るくないから、植物は難しいのでは…」「せっかく迎え入れても枯らしてしまうのでは」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ご安心ください。インドアグリーンの中には、日当たりをそれほど必要とせず、比較的暗い場所でも元気に育ってくれる種類がたくさんあります。そして、初めて植物を育てる方でも、ちょっとしたポイントさえ押さえれば、無理なく緑のある生活を楽しむことができるのです。
この記事では、日当たりが心配な方でも安心して始められる、枯れにくいインドアグリーンをご紹介します。基本の育て方や、部屋をおしゃれに見せる飾り方のアイデアも合わせてお伝えしますので、ぜひ参考にして、緑のある癒やし空間作りの第一歩を踏み出してみてください。
日当たりが心配でも大丈夫！超初心者向け「日陰に強い」癒やしグリーン選
まずは、特別な日当たりを必要とせず、室内でも比較的育てやすいことで知られる代表的なインドアグリーンをいくつかご紹介します。これらは「耐陰性（たいいんせい）」、つまり日陰に耐える性質が比較的高い植物です。
- ポトス
- つる性の植物で、緑の葉にクリーム色や黄色の模様が入る種類もあります。とても丈夫で、多少暗い場所でも育ちます。水やりを少し忘れてしまっても比較的元気にいてくれるため、初心者の方に特におすすめです。ハンギング（吊るす）で飾るのも素敵です。
- サンスベリア
- スラリとしたまっすぐな葉が特徴的です。乾燥に強く、水やりの頻度が少なくて済むため、忙しい方でも管理しやすい植物です。空気清浄効果があるとも言われています。種類も豊富で、葉の形や模様が異なります。
- パキラ
- 手のひらを広げたような葉が可愛らしく、幹を編み込んだものもよく見かけます。比較的耐陰性があり、丈夫なため初心者の方にも人気です。ただし、種類によっては日当たりの良い場所を好むものもありますので、購入時に確認すると良いでしょう。
- アイビー
- ポトスと同様につる性の植物です。星形や丸形など葉の形も様々で、観賞価値が高いです。比較的暗い場所でも育ちますが、全く光がないと徒長（ひょろひょろと間延びすること）することがあります。窓から少し離れた場所などに置くと良いでしょう。
- アスプレニウム（シマオオタニワタリ）
- 光沢のある大きな葉を広げるシダの仲間です。直射日光が苦手で、むしろ明るい日陰を好みます。湿度の高い環境を好みますが、一般的な室内環境にも適応しやすいです。
植物の選び方・チェックポイント
お店で植物を選ぶ際は、葉の色つやが良いか、虫がついていないかなどを確認しましょう。また、株元がぐらついていないか、鉢の底から根が出すぎていないかなども見ておくと良いでしょう。初めての方は、あまり大きすぎない、元気な苗を選ぶのがおすすめです。
これだけ押さえればOK！日陰に強い植物の基本の育て方
日陰に強い植物とはいえ、全くお手入れが不要というわけではありません。でも、基本的なポイントはとてもシンプルです。
最低限必要なアイテム
- 植物本体
- 鉢、または鉢カバーと受け皿
- 鉢は底に穴が開いており、余分な水が排出されるものです。おしゃれな鉢カバーを使えば、鉢植えを隠してお部屋の雰囲気に合わせられます。受け皿は水が漏れないように必須です。
- ジョウロ
- 土（観葉植物用）
- 購入した植物が鉢に入っている場合は、すぐに植え替えの必要はありません。
水やりの頻度と量の目安
これが一番気になるところかもしれません。日陰に強い植物は、あまり水をやりすぎない方が元気に育つことが多いです。
- 基本は「土が乾いたらたっぷり」
- 鉢の表面の土が白っぽく乾いてから、鉢底の穴から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
- 土の表面が乾いているかどうか、指で触って確認するのが確実です。
- 季節による調整
- 春から夏にかけては植物の成長が活発になるため、水やりの頻度が増える傾向があります。
- 秋から冬にかけては成長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らします。土が完全に乾いてから数日置いてから水を与えるくらいで良い場合が多いです。
- 失敗しないコツ
- 毎日少しずつ水をやるのは避けましょう。土が常に湿っている状態だと、根が呼吸できずに「根腐れ」を起こしやすくなります。
- 受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。これも根腐れの原因になります。
- 「水やりチェッカー」のようなアイテムを使うのも便利です。
置き場所の選び方
「日陰に強い」とは言っても、全く光が不要というわけではありません。
- 理想は「レースのカーテン越し」の光
- 直射日光は葉焼けの原因になりますが、窓から入る柔らかい光は多くの植物にとって心地よいものです。窓から少し離れた場所や、レースのカーテン越しの光が当たる場所を選びましょう。
- 全く光が当たらない場所は避ける
- 完全に光が届かない場所では、どんなに強い植物でも弱ってしまいます。部屋の中でも、少しでも自然光が入る場所を探して置いてみましょう。
- 風通し
- 窓を開けて換気をしたり、サーキュレーターを使ったりして、空気を動かしてあげると植物も喜びます。
暗い部屋が見違える！おしゃれな飾り方＆インテリア活用術
日陰に強い植物を選べば、置き場所の選択肢が広がります。部屋の雰囲気をぐっとおしゃれに変える飾り方のアイデアをご紹介します。
- 床置きでシンボルグリーンに
- 存在感のある少し大きめの植物を、お部屋の角や家具の横に置くと、空間に奥行きが生まれます。
- 棚やチェストの上に
- 小さめの鉢植えをいくつか並べたり、違う種類の植物を組み合わせたりすると、リズム感が生まれます。お気に入りの雑貨と一緒に飾るのも良いでしょう。
- ハンギングで空間を有効活用
- つる性のポトスやアイビーは、天井や壁から吊るすハンギングスタイルがおすすめです。視線が上にいくことで、部屋が広く見える効果も期待できます。
- おしゃれな鉢カバーを選ぶ
- 植物を入れる鉢カバーは、お部屋のインテリアに合わせて選びましょう。陶器、テラコッタ、布製、バスケットなど、素材や色を変えるだけで印象が大きく変わります。日陰の場所に置くなら、明るい色の鉢カバーを選ぶと植物がより引き立ちます。
- 照明を味方につける
- 植物にスポットライトを当てたり、間接照明を使ったりすると、夜でも幻想的な雰囲気を楽しめます。葉の影が壁に映るのも素敵です。
- 複数の植物を組み合わせる
- 葉の形や色、高さが違う植物をいくつか一緒に飾ると、より洗練された印象になります。
植物と暮らすことで得られる、心と体のリフレッシュ効果
インドアグリーンは、お部屋を彩るだけでなく、私たちの心にも穏やかな変化をもたらしてくれます。
植物の鮮やかな緑を眺めることは、目の疲れを癒やし、リラックス効果をもたらすと言われています。また、水やりをしたり、新しい葉が出てきたのを見つけたりと、日々の小さな変化に気づくことは、穏やかな喜びを与えてくれます。植物の成長を見守ることは、私たち自身の心にも活力を与えてくれるでしょう。
忙しい毎日の中でも、植物と向き合うほんの数分間は、自分自身と向き合う大切な時間となります。植物があることで、部屋に帰るのが楽しみになったり、ふと立ち止まって眺めたりと、生活の中に癒やしのリズムが生まれるかもしれません。
さあ、日当たりを気にせずインドアグリーン生活を始めましょう
「日当たりがないから」「枯らすのが怖いから」と躊躇していた方も、日陰に強い植物を選べば、気軽にインドアグリーン生活を始めることができます。ご紹介した基本のお手入れは、どれも特別な知識や技術は必要ありません。
もし「どこで購入すれば良いのだろう」と迷ったら、大きめの園芸店やホームセンター、おしゃれな雑貨店、オンラインショップなど、様々な場所でインドアグリーンを見つけることができます。実際に見て、お気に入りの一鉢を見つけてみてください。
緑のある暮らしは、きっとあなたの毎日をより豊かに、そして心地よいものにしてくれるはずです。まずは「これなら育てられそう」と感じる植物から、気軽にインドアグリーンを取り入れて、その癒やし効果を体感してみてはいかがでしょうか。